家電も買ってから10年経つと、色々な不具合が出始めますね。
今回は、シャープ製の洗濯機 ES-TX910(2013年4月購入)が故障した時の話です。
これは筆者の経験談であり、絶対的に修理ができるとは限りませんので、自己判断でご確認をお願いします。
完全に故障する3~4週間前頃から、たびたび洗濯機がエラーで止まるようになりました。
エラーコードは「E01」
E01のエラー内容は
蛇口を開けましたか?
断水していませんか?
給水弁用フィルターが詰まっていませんか?
と、水が溜まらないのが原因となっています。
対応方法は
「スタート」を押す
というシンプルなもの。
蓋を開けて見てみると、確かに水の勢いが足りない気が…。
ただ、「スタート」を押すと、今度は勢いよく水が出始めるので、ただタイミングか何かでエラーがついたのかな?と気にしていませんでした。
そこから1週間程度が経過すると、今度は洗濯のたびにエラーが出るようになり。
水が溜まり始めるとその日はそれ以降は順調に動くという日々を過ごしていました。
さらに1週間が経過すると、もう「スタート」では解決ができなくなり。
勢いよく水が出ることはなくなり、チョロチョロと出る水が溜まるまで何度も「スタート」を押すという苦行のような日々が始まります。
40分で終わるはずの洗濯が、2時間かかるようになってきて、そろそろまずいなと感じ始めました。
でも水を足せば洗濯はできる。
洗濯機の故障ではない?
と悩んだ時の対応を紹介したいと思います。
洗濯機の水がチョロチョロとしか出ない時に考えられる大きな原因2分類
インターネットで、同様のエラーが出た人の体験談や公式サイトを確認し、原因として考えられるのは、
- 水栓側の問題
- 洗濯機側の問題
の大きく2つに分かれるようでした。
まず調べないといけないのが、水栓側の問題かどうか。
これは、ホースを外してみて、ちゃんと水が出るかどうかを確認するという方法です。
ただわが家には大きな問題が。
洗濯機を設置後、10年以上水栓を閉めたことがなく。
いざ閉めようとしても、まったく水栓が動かなかったのです…。
固着してしまっていることが原因とは分かったのですが、この修理に約16,000円程度かかることが分かり。
洗濯機を買い替えるのか、水栓を修理するのか。
もう何をしたらいいのかが分からなくなってしまいました。
ただ、修理しなくてはいけないのであれば、いっそのこと修理覚悟で閉めてみよう!
と思い立って購入したのがこちら。
100円均一で売ってある
ゴム製オープナー
です。
開けにくい蓋を開けやすくしてくれるこのアイテム。
きっと水栓も開けやすくなるはず…という期待を込めて。
ぐぐぐっと力を入れて…。
まったく動きませんでした…。
でも諦められず。
数日にわたってチャレンジをし、ついに閉めることに成功!!
ようやく、水栓を閉めることができたので、水が出るかどうかを確認します。
洗濯機に接続している方のホースを外すために、
1. 水栓を閉める
2. 洗濯機をスタートして、ホース内の水を抜く
3. 洗濯機をとめて、水漏れ用にタオルなどで周りを囲いながら外す
4. 出てきた水はタオルに吸わせるか、別に容器(洗面器など)を準備しておき入れる
ホースを外すことができたら、ホースの先を洗濯機の中に向けて水栓をあけます。
これで水が出れば、水栓の原因ではないということですが…。
水は勢いよく出てきました。
これで原因は、洗濯機側のものと絞り込むことができました。
洗濯機側の原因で水がチョロチョロとしか出ない時に考えられる原因
洗濯機のメーカーであるシャープのホームページの「全自動洗濯機 故障診断ナビ」で確認しました。
https://cs.sharp.co.jp/trouble_check/div/washer/navi_ge/ge_diag02_2.html
診断1:水道蛇口から水が正常に出るということをご確認いただけますか?
→これは水栓側の問題でないかどうかを確認した際に実施しているので、正常に出るということで次に進みます。
診断2:本体の給水弁フィルターをお掃除後、洗濯をお試しいただけますか。
→ホースを外した個所が「給水弁フィルター」というようです。
これを確認するために、歯ブラシで汚れを掃除してみました。
結果は…。
状態改善しませんでした…。
改善しないを選択すると。
「本体が故障の可能性があります。」
との診断結果と、修理料金の目安が表示されます。
今回は24,200円~20,900円でした。
20,000円以上の支払いをして、あと何年使えるのか。
もう買い替えた方がいいのかな、と。
近所の家電量販店に行き、大体の相場を確認。
次に買いたいと思う洗濯機は
約130,000円
でした。
13万円か…。
これなら修理して数年でも持ってくれたらいいかも…。
ということで、ネットから修理受付をしようと型番などを入力してみたところ、赤字で以下の内容が表示されました。
補修用性能部品の保有期間が終了しているため、故障内容により修理ができない場合があります。修理ができない場合でも、出張修理時は出張費および診断料、持込・引取修理時は診断料をご負担いただいております。あらかじめご了承ください。
「部品がなくて修理できないかもしれない。」
「修理できなくても、診断費用はかかるよ。」
という内容。
出張距離20km以内は5,500円(税込)。
20kmを超えた場合は、10km毎に550円(税込)加算。
上限は8,250円(税込)。
※離島はのぞくようです。
もしかすると、8,250円かけても修理できないかもしれない。
これは修理を頼むのは無駄ではないか…。
もう買い替えよう。
でも。
もし部品が手に入れば、修理に来てもらって交換してもらえるかも。
と色々な思いがよぎりつつ
「ES-TX910 給水弁」
と検索したところ。
|
なんと売ってありました!
税込・送料込みで5,620円。(楽天市場での価格)
レビューを見ると、同じ症状だった人が購入し。
そして自分で修理されているという情報も確認!
これは、うまくいけば約5,000円で洗濯機が修理できるのかもしれない。
もしダメだった場合は、買い替えようと思い、早速部品を注文してみました。
洗濯機の給水弁の修理に必要なのはプラスドライバー
注文した翌日に、給水弁が届きました。
開けてみると、思っていた以上に小さな部品。
色々なサイトやレビューを読み込んだ結果、どうやら簡単に交換できそうな予感がします。
というわけで、早速交換していきました。
給水弁交換手順
1.事前に、ホースを外し、電源を抜いておく。ふたは閉じておく。
2.洗濯機後方にあるネジを2本外す
3.洗濯機のカバーを外す
4.給水弁をとめてあるネジを2本外す
5.古い給水弁を取り出す
6.給水弁についているコード4本を外す
7.古い給水弁についているパッキンを外して、新しい給水弁に取り付ける
8.新しい給水弁にコード4本をつける
9.給水弁を元に戻し、ネジ2本で止める
10.外していたふたをかぶせ、ネジ2本で止める
11.ホースを設置し、電源を入れて給水できるか確認する
実際の画像と手順を紹介していきます。
2.洗濯機後方にあるネジを2本外す
上からのぞいたときに、左右に1本ずつねじ止めがあるので、それを外します。(①と②)
③と④は手順4.のネジです。
3.洗濯機のカバーを外す
ネジを外すと、後ろ側のカバー部分が外れるようになります。
後ろの方から上に持ち上げるように徐々に力を入れていくと、カパッと外すことができます。
カバー自体を外すときには、プラスチック部品が割れてしまうのではないか…という恐怖との戦いでした。
5分程度で外すことに成功しました。
4.給水弁をとめてあるネジを2本外す
これは簡単な作業ですが、ネジを落としたりしないように慎重に。
5.古い給水弁を取り出す
左側にスライドすると簡単に外れますが、左の本体のに当たってそのまま取り出すことはできません。
上に持ち上げよう とすると、部品が割れそうな気がして、なかなか取り出せず…。
やっぱりやめておけばよかった…明日洗濯機を買いに行こう…と心折れかけたその時。
奥側にスライドすれば簡単に取り出せることに気付きました。
6.給水弁についているコード4本を外す
給水弁のコードを前にして見たときに、左から
「ピンク色」「オレンジ色(1本)」「オレンジ色(2本)」「プラスチック(白)」
の順にコードが刺さっています。
プラスチックは下にゆっくりスライドすることで簡単に外せます。
他の3本は、コードの付け根(?)あたりにある小さいぽっちを押しながら外すようになっていました。
7.古い給水弁についているパッキンを外して、新しい給水弁に取り付ける
黒いパッキンは、注文した給水弁にはついていなかったので、古いものから新しいものに付け替えて使用します。
8.新しい給水弁にコード4本をつける
手順6.で外した通りの順にコードを取り付けていきます。
9.給水弁を元に戻し、ネジ2本で止める
手順5.の逆で、奥から手前にスライドさせ、左から右にスライドすることで、簡単に設置することができました。
後はネジを2本つけて固定します。
10.外していたふたをかぶせ、ネジ2本で止める
このふたも若干の曲者。
まっすぐはめたつもりがずれていたりして、ネジ穴と一致しない状態を乗り越え。
ゆっくりとまっすぐとはめることで、無事ネジ穴と一致し、カバーも完了しました。
11.ホースを設置し、電源を入れて給水できるか確認する
後は祈るだけ…。
ホースを設置して、電源を入れ…。
スタートボタンを押してみます。
無事、勢いよく水が出るようになりました!
ここまでトータル約30分程度。
素人でも無事交換することができました。
洗濯機の水がチョロチョロとしか出ない時に対応したまとめ
給水弁を交換することで、シャープ製の洗濯機「ES-TX910」は無事水が出るようになりました。
メーカー修理では部品がなくて修理できないかもしれない
修理できなくても出張診断料が発生するかもしれない
ダメなら新しい洗濯機を買おう
という考えで自己判断で修理した結果となります。
給水弁を交換して1週間、特に問題なく洗濯することができています。
とはいえプロに修理してもらう方が安全で確実。
もし同じ症状で悩んでいる方がいて自分で修理しようと思われた方は、「買い替える覚悟」をもって修理されてみてはいかがでしょうか。